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ももちゃんと一緒に病気と闘う

突然、こんな風になってしまって・・・
いや、なったのは突然では無い。怠慢で無学な飼い主のせいで
こうなっているのだ。

ももの子宮のあたりに4センチ×3センチ大の腫瘍が見つかりました。
そして膀胱内にも結石が2個。お腹に水も溜まっています。
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何から説明して良いやら・・・。

ブログにアップするのを躊躇いましたが、
昨日までの最悪の状況から一筋の明光が見えた今日、
ももと一緒に病気に打ち勝つ為、記事にする事にしました。
こうしてブログに書いておくことで、記録になるし、
もしかしたら、皆さまからのアドバイスが頂けるのではとの
ささやかな期待をしての闘病記。


以下、かなり長文です 





2月21日木曜日の夜、
仕事から戻っていつものようにももをケージの外に出して
エサをあげようと扉を開くも、丸まったまま動かない。
見ると、目を閉じてウトウトした様子。
時々こうして寝てて、私が近づくとハッと目を覚まして
飛びついてくることもあるのであまり気にはしませんでした。

朝あげたペレットは空っぽになってるから、朝ごはんは食べてある。しかし、
数時間経っても変わらない様子に、ちょっといつもと違う不安を覚えました。
夜も遅くなり、そのまま様子を見ることに。

翌、2月22日金曜日。
旦那様は所用でお休みを取っていたので、
ももの様子を見ててもらう事にして、仕事に行った。

途中旦那さまにメールして様子を聞くも、相変わらず丸まったまま
ジッとしているとのこと。少し黒い排泄物があったと教えてくれた。

仕事から戻り様子を見てみると、やはり目を閉じでジッとしたまま。
食事も、排泄(おしっこもウンチ)もしていない。
これは大変。丸1日腸が動いていないことになる。

すぐに、近くの病院に連れて行きました。
病院はアールでお世話になってはいるが、
うさぎは初めてだと受付で説明していると、奥から先生が「あ、アールちゃんとこの・・・」
と声をかけて下さいました。幸い患者さんは少なく、すぐに診察して貰えることに。
抱っこが嫌いだと告げると、
「じゃあちょっと襟首つかみますよ」と。

そうして、胃のあたりを触りながら、先生は
「胃が張った感じはあまりないね~。ちょっとレントゲンを撮ってみるね」と言って、
奥のレントゲン室へと連れていきました。
待合で待つ事、数分。先生から呼ばれレントゲンの写真をモニターで見て説明を
受けます。

「食べ物が胃のあたりに詰まっているが、下に降りてきていない。
お腹に何かあるかもしれないから、超音波(エコー)で見てみましょう。」

そう行って、そばの診察台に仰向けに乗せられ、看護師さんに手を万歳にされるもも。
かなり嫌がって暴れていました。

エコーに見ると、膀胱に石らしきものが2つ。そしてその横、子宮のあたりに大きな
物体が・・・。どうやら腫瘍の様。大きさは4センチ×3センチ。
それが腸を圧迫して、腸が正常に動いていないのでは?!との診立てです。

お腹の腫瘍の場所などを先生が触りながら教えてくれて、私にも触らせてくれました。
大きな固いしこりになっていました。水がたまっているのもエコーで見れました。

とにかく、今は腸を動かして、体力を回復させるのが一番。その後、順番に処置しましょう
とのこと。結石は、今すぐ生命に影響する感じではないとのことでしたが、採らないと
いけない。そして問題は腫瘍です。

『健康診断に連れてこなかったし、何でもっと早く見つけてあげられなかったのか』と
悔やむ私に、先生は
「見つけた時が、(その時出来うる)ベストのタイミングですから・・・。それから処置をしてあげれば・・・」と
声をかけて下さいました。

藁をもつかむ思いで、すぐに連絡をしたのが、Tioくんのママの希さんです。
メールを入れるとすぐに電話を下さいました。そして、すぐに色々対応してくださいました。
忙しいのに『連絡くれてありがとう』との暖かいお言葉も。涙が出ました。

兎に角、腸を動かす事を最優先に考え、そして一つづつクリアにしようと思いました。
整腸剤を処方してもらい、自宅に帰りました。
車で1分ほどの距離ですが、震えて運転が出来ませんでした。
家についても何だか周りが暗く感じます。目の前が真っ暗になるとはこういうことか・・・と。
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自宅に到着してから、希さんから紹介いただいた病院に早速電話をいれました。

やはり、実際に診察をしてみないと何とも言えないとの事でした。うさぎに関しては
かなりの経験を積んだ安心できるお医者さんとのこと。すぐにでも連れて行きたいのですが、
この状態だと、移動とまた診察のストレスに耐えられないかもしれません。
そこで、まずは目の前の壁を確実に越える事。そしてそれに集中する事にしました。

その後、夜遅くまで希さんとメールのやりとりをさせて頂いて、
色々なアドバイスを頂き、励まされました。

液状の整腸剤は、容器の先に丸いスポイドがついていて、それで口にそのまま与えられる
ようになっています。
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1日2回で5日分処方されました。

他にサービスで対腫瘍効果もあるといわれる、
免疫状況剤のサプリメント(姫マツタケ)も処方してもらいました。

この他、流動食を与えられるようにとシリンジ(針の無い注射器)も下さいました。

さっそく私がももを抱っこして、旦那さまがももの口に押し込みます。
かなり嫌がり暴れまくりました。なんとか薬を与えて、ケージに戻すも
しばらくするとローリングし始めました。すぐに自分で体勢を整えるも、
何度も。フラフラになっているのがわかります。

慣れない車での移動、病院での診察、エコー、それにお腹をグリグリいじられた挙句に、
薬を無理矢理口の中に・・・。ストレスに一番弱い動物ですから、これは堪えたのでしょう。

震えてローリングし始めた時は、正直ダメなのかと思いました。

クローズ間際の病院へ慌てて電話をして様子を伝えました。先生は、
「夜中でも留守電に残してくれればすぐにかけ直しますし、出来る限りの対応をします」
と言ってくださいました。
「薬が2時間ほどしたら効いてくると思いますから」と言われた通り、
しばらくして落ち着いてきましたが、一向に排泄は無し。

幸い週末だったせいもあり、暖かい暖炉のそばにケージを移動し、毛布をかけ暗くして
、私も2階の寝室から毛布と枕を持ってきて、リビングで夜を明かすことにしました。

とにかく、山を越えるまでそばについててあげよう・・・と。

ストーブに薪をくべながら、ももの様子を見守ります。

夜中12時を過ぎた頃。ももが急にスタンピング(足ダン)をしました。
ここ数年、殆どしなくなったスタンピング。最初は聴き間違えだと思いましたが
やはりももです。

何か気に入らない時にやります。
ああ、そうか、病院に連れていって嫌な事されて怒ってるんだね・・・。

ももは自分が病気だと認識していない。たた調子が悪いからジッとして
治そうとしているだけ。
それなのに・・・。私に対して怒ってるのでしょう。

ケージを開け、ももに謝りました。
話かけながら、頭をナデナデしました。しばらく撫でて手を止めると・・・また ダン!!

もっと撫でてと頭を押しつけてくるので、
『ごめん、ごめん』といいながら、その後何度か繰り返すと、ようやく満足したように
落ち着きました。

事態が動いたのは、夜中1時を回ったあたり。
モゾモゾと動き出したももは、水を飲みはじめました。しばらく飲むと
また丸くなってしまいましたが、
『水を飲んだ!!』何だか奇跡的な事が起った気すらしました。

その後、30分くらい経ってから、今度は自分でトイレに行き、シャーとおしっこを。
少量ではありましたが、おしっこも出ました。その後、明け方の4時と6時頃にも
お水を飲みました。
ですが、やはりそれ以外は丸まったままです。

しかし、この頃から、キュウキュウと歯ぎしりをしはじめ、丸まって歯ぎしりをするというのの
繰り返し。

夜が明けて、2月23日土曜の朝。
今度は私が抱きながら、お薬を口に運びました。嫌がるも、口の中に入ってしまえば
ペロペロしています。そして、8時を過ぎたあたり、本当に小さくて黒いウンチを
4~5粒程しました。『薬が効いて、腸が動いた!』と思いました。

そして、昨晩色々先生に質問したかったけど、舞い上がって出来なかった事を聞くために
アールの朝の散歩も兼ね、病院を訪ねました。

病院に着くと、看護師さんも先生も
「ももちゃん、どうです?心配してたんです・・・」
と玄関まで出て来て声をかけて下さいました。
そして、忙しい診察の合間に先生も話をしてくれました。
今このタイミングで流動食を与えても良いとのOKを貰えたので、早速希さんに
教えて頂いた通り、餌を与える事に。

『クリティカルケア』というものがあれば一番いいのだけど・・・との事でしたが、
病院でもうさぎの流動食は置いていなく、また
自宅近所にうさぎ専門店が無いので、一般の量販店に行き、それに代わる
セレクションシリーズの 『バイタルチャージ』を購入しました。
いわゆる高栄養の草食小動物用微細粒フードです。

ニンジンと、りんご、かぶと小松菜も買いました。

家に戻ると早速、それらをすり潰して混ぜ、シリンジで与えようとその皿をもものそばに
持って行ったら、急に鼻をヒクヒクさせて皿に近づいてきました。
もしかしてと思い、シリンジに入れるまでもなくその皿をももの口元に持って行ったら・・・

食べた!!その量、ティースプーン1杯程度でしたが、自分から食べ物を食べた!!(涙)

でもすぐにまた丸まって歯ぎしり。
慌てない、慌てない。少しずつ根気よく。希さんからのアドバイスを思いだし、
数時間後、また新しくフードをつくり、ももの所へ。するとまたティースプーン一杯
程を食べた。それ以上は受け付けませんが、食べました。

おしっこも3回ほどしましたが、血尿が混じり始めました。
前日の診察や無理な薬のやり方で、石が膀胱を傷つけたかも・・・。
先生にその事を伝えると
「血尿が出てくるのは仕方ない・・・」とのことでした。

歯ぎしりも酷くなり、痛そうにしていたので、午後の診察が始まるのをまって
すぐに病院に電話を。そして、痛み止めの処方は可能か聞きました。
別の診察中だった先生は、しばらくして折りかえして電話を下さり、
「鎮痛剤の処方は可能ですよ。やはり(歯ぎしりは)痛みが強いせいだと思うから」
と、そして、薬を作ってくれるとのことでまたまたアールの夜の散歩を兼ね、病院へ。

自分が診察を受ける気満々で、先生スリスリするアール。
『今日はアールじゃないから・・・。今度狂犬病とフィラリアにきますからお願いします』
と言い残し、薬を頂いて帰宅。

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家に戻ると早速鎮痛剤を飲ませました。整腸剤との併用もできるので一緒に与えました。
これで薬が効けば、少しは楽になるはずと期待を込めて。
でも、痛みの原因がはっきりわからないので、それを解消してあげねば。

8時を回った頃、チモシーを噛む音が聞こえてきました。
ももがチモシーを食べていました。

再び、細かくしたエサを与えると食べ、私が手に持っていた
細かくしていない、野菜とリンゴもバリバリ食べだしました。

土曜日の夜も、リビングで一緒に寝る事に。

夜半過ぎると、鎮痛剤が効き始めたのか歯ぎしりが少なくなりました。
明け方事には、またチモシーを食べていました。

チモシーを食べては、トイレにしゃがむ・・・を繰り返しています。
ウンチはまだ小さくて不揃い。うまく、腫瘍を避けて腸が動いて
くれればいいと先生も言っていました。

2月24日日曜日
朝ごはんを持って行くとケージから飛び出してエサを欲しがりました。
無理矢理薬を飲ませるのが可哀想だったので、餌にかけてあげました。

すると、鼻が効くので、その部分だけは避けで他を食べていました。
しかし、最終的には食欲が勝り、薬がかかった部分も完食。
量にして大スプーン 一杯程度。
その後、再びチモシーをムシャムシャ。

昨日までは想像も出来ない程、元気を取り戻しました。
そして回復への希望が少しだけ見えてきました。

今そのこある危機からは脱しつつあるようです。
あとは、体力を戻し、腫瘍との戦いが始まります。

腫瘍に関しては、どうなるか詳しい検査や先生との相談に
なると思います。
元気になったら、専門の病院に連れて行こうと思います。
出来る限り早く。

一度は諦めかけました。心が折れそうでした。
自分の愚かさと無力さに腹が立ち、ももがご飯を食べれないと
私も食べれません。
アールがマイボームになった時も心配しましたが、
アールの場合、まだ若く、体力もあり、十分戦える自信がありました。

しかし、体重2.4Kgのももは、あまりに小さく、あまりに儚く、病気と立ち向かえるのか
分かりません。

ですが、純粋に生きようとして、ご飯を食べ、チモシーを食べ、うずくまり自然治癒を待つ、
ももの様子は、私が思うそれよりも、遥かに力強く、気高いものを感じました。

6歳という月齢ゆえに、
今後の処置に対して、色々賛否あると思います。
私自身も迷いました。
しかし、長くももを見てきて、ももは
まだ生きると確信しました。

お腹に爆弾があるので、いつそれが爆発するか分からない。
今日元気でも明日どうなるか分からない。

気をぬかず、戦いに臨みたいと思います。

1歳の時に生理の様なものがあって病院にかかった
時、将来子宮の病気になる可能性があるから、避妊手術というものも検討する
ように先生に言われたこと。そして、将来なるかどうか分からない病気の為、麻酔の
リスクを避け、手術しなかったこと。そして、それなのに、6歳まで健康診断を受けなかったこと。
1月に食べなくなって痩せた時、すぐに病院に行かなかったこと。
数えだせばキリがない程、後悔する事が沢山。

うさぎを家族の一員と謳い、ブログにアップしているくせに・・・。
恥ずかしいし、自分に腹だたしい。本当に情けなさでいっぱい。
何よりももに申し訳ない。

今出来る最善の事をこれからはしていこうと思います。

しばらくは、ももの闘病の様子がメインになるかと思いますが、
記事にアップしていこうと思っています。

お力になってくれている希さんに感謝をこめて。

                                  2013年2月24日 みー
by mielog | 2013-02-24 12:55 | もも

犬 猫 うさぎと暮らす、みーにより徒然なるままに書き綴られたブログ。お庭のバラも紹介しています。


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